第23回(2024) 開催報告

第23回「野生生物と交通」研究発表会
開催報告

開催概要

第23回「野生生物と交通」研究発表会は、2024年2月28日に開催されました。第23回の研究発表会では、麻布大学獣医学部 野生動物学研究室の塚田英晴教授による特別講演「ロードキル問題とワイルドライフマネジメント」に始まり、「緑化・保全」「道路構造物」「鳥類」「ロードキル」の4分科会が開かれ、北海道から遠く沖縄に至るまで、日本全土にわたる多種多様な方面の研究者から計14編の研究発表が行われました。例年、好評をいただいている懇親会でも、たいへん活気に満ちた交流がなされる場となりました。

特別講演

第23回「野生生物と交通」研究発表会では、特別講演として麻布大学獣医学部 野生動物学研究室の塚田英晴教授をお招きし、「ロードキル問題とワイルドライフマネジメント」と題して、大変貴重なお話をいただきました。

(講演内容については、「dec monthly No.463」に一部抜粋され掲載されています。)

ロードキル問題とワイルドライフマネジメント

塚田 英晴(麻布大学 獣医学部 動物応用科学科 野生動物学研究室)

分科会

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◆お問い合わせ先◆
「エコ・ネットワーク」 TEL:011-737-7841 FAX:011-737-9606 HP: http://econetwork.jpn.org

第1分科会 緑化・保全

座長:佐藤 真人[(一社)北海道開発技術センター]
時刻 タイトル 著者名 発表者
12:40 ~ 13:00 道道奥尻島線における樹林化へ向けた法面緑化の取り組み(続報)
  • 山下 歩[(株)シー・イー・サービス]
  • 地代所 宜史[(株)シー・イー・サービス]
  • 壁谷 喜信[(株)シー・イー・サービス]
  • 大倉 勝也[函館建設管理部 奥尻出張所]
  • 岡村 俊邦[NPO法人近自然森づくり協会]
山下 歩 氏
13:00 ~ 13:20 獣害と生物多様性保全を考慮した
法面緑化事例
  • 山田 守[SPTEC・YAMADA]
  • 菖蒲 哲也[(株)アヤメ緑化工業]
  • 片倉 寿光[(株)アヤメ緑化工業]
  • 菖蒲 友也[(株)アヤメ緑化工業]
  • 冨川 貞仁[日本特殊緑化協会]
山田 守 氏
13:20 ~ 13:40 グロースティックを用いたカゴ罠によるエゾサンショウウオ幼生の捕獲効率の向上
  • 照井 滋晴[ NPO法人 環境把握推進ネットワーク-PEG/立正大学]
照井 滋晴 氏
13:40 ~ 14:00 林業とヒグマの共存を目指して苫小牧市植苗ノーザンレーシング社有林での試み
  • 柳川 久[帯広畜産大学]
  • 吉田 俊介[( 有) ノーザンレーシング]
  • 渡辺 晋二[住友林業(株)]
  • 浅野 浩史[(株)地域環境計画]
  • 大澤 萌[帯広畜産大学]
  • 今野 惣一朗[帯広畜産大学]
  • 小岩 千紘[帯広畜産大学]
大澤 萌 氏
今野 惣一朗 氏

第2分科会 道路構造物

座長:松本 一城[国土交通省 北海道開発局]
時刻 タイトル 著者名 発表者
14:10 ~ 14:30 道路法面におけるシカによる落石対策に向けて
―国道274号日勝峠での事例―
  • 吉田 桃子[(株)構研エンジニアリング]
  • 丸山 立一[(株)構研エンジニアリング]
  • 安田 粋[室蘭開発建設部 日高道路事務所]
  • 眞岩 鉄也[室蘭開発建設部 日高道路事務所]
吉田 桃子 氏
14:30 ~ 14:50 人と動物が利用するオーバーパスの事例紹介
  • 浅利 裕伸[帯広畜産大学]
  • 山田 芳樹[(株)ドーコン]
  • 野呂 美紗子[(一社)北海道開発技術センター]
  • 丸山 立一[(株)構研エンジニアリング]
山田 芳樹 氏
14:50 ~ 15:10 エゾシカの事故対策に向けたフェンス設置による費用対効果分析
―北海道国道44号を対象として―
  • 伊東 英幸[日本大学]
  • 小川 慎之亮[日本工営(株)]
伊東 英幸 氏

第3分科会 鳥類

座長:立木 靖之[酪農学園大学]
時刻 タイトル 著者名 発表者
15:30 ~ 15:50 道北地方の道路防災事業におけるチュウヒ、オジロワシの工事前~供用後の生息状況と保全対策の紹介
  • 松田 武[北海道開発局 稚内開発建設部]
  • 國繁 啓[北海道開発局 稚内開発建設部]
  • 森本 匡晶[北海道開発局 稚内開発建設部]
  • 山本 典隆[北海道開発局 稚内開発建設部]
  • 斎藤 静彦[日本工営(株)]
  • 天野 拓郎[日本工営(株)]
松田 武 氏
15:50 ~ 16:10 高周波を用いたバードストライク、農業被害の抑止効果と課題
  • 辻 維周[岡山理科大学]
  • 轟 秀明[(有)T.M.works]
  • 松倉 拓郎[(株)マツクラ]
辻 維周 氏
16:10 ~ 16:30 北海道十勝地方におけるオジロワシの現状
  • 高橋 麗美[帯広畜産大学]
  • 柳川 久[帯広畜産大学]
高橋 麗美 氏

第4分科会 ロードキル

座長:丸山 立一[(株)構研エンジニアリング]
時刻 タイトル 著者名 発表者
16:40 ~ 17:00 視線追跡技術を使用した野生動物との事故に対する運転者のリスク認識
  • 安田 啓人[酪農学園大学]
  • 立木 靖之[酪農学園大学]
安田 啓人 氏
17:00 ~ 17:20 鳥取県東部におけるロードキル発生状況と生態的要因に関する考察
  • 笈川 慶司[公立鳥取環境大学]
  • 小林 朋道[公立鳥取環境大学]
  • 加藤 禎久[公立鳥取環境大学]
笈川 慶司 氏
17:20 ~ 17:40 路肩の除草はロードキルを抑制できるか
―シカと車両の挙動からの検証―
  • 和賀 七海[酪農学園大学]
  • 鈴木 透[酪農学園大学]
  • 鹿野 たか嶺[(一社)北海道開発技術センター]
  • 佐藤 真人[(一社)北海道開発技術センター]
和賀 七海 氏
17:40 ~ 18:00 西表島における希少野生生物のロードキルに関する基礎的検討
  • 神谷 大介[琉球大学]
  • 上地 安諄[琉球大学]
  • 金城 三華[琉球大学]
  • 国場 有沙[琉球大学]
  • 山中 亮[琉球大学]
神谷 大介 氏

パネル展示

ロードキル対策や野生生物管理に関する取り組み、製品の紹介を中心に、6団体が参加しました。パネルは会場の後方に展示され、特別講演終了後のPRタイムでは、2団体の担当者が展示内容を紹介しました。

展示名 出展団体名 展示内容
IoT自動撮影カメラとAI搭載クラウド (株)ハイク
えぞしかるた (一社)エゾシカ協会
遊びで学ぶ野生動物の世界『食って食われて』 帯広畜産大学 野生生物保全管理技術養成事業
シーニックバイウェイすごろく (一社)北海道開発技術センター
害獣侵入防止装置「わたれません」、
「わたれませんLIGHT」
(株)赤城商会
秀逸な道 (一社)シーニックバイウェイ支援センター

懇親会

研究発表会閉会後には、札幌市民交流プラザ 2F 「RESTAURANT DAFNE」にて、懇親会が開催されました。懇親会には多数の方が参加され、エゾシカ肉を使用した料理などを楽しみながら、あらためて親交を深めるとともに、活発な意見交換や研究談義を交わされ、いつも以上の盛り上がりとなりました。